TEMBEA

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「2つの路面店」

春、夏、そして秋冬。年に3回の新しいコレクションと出合える季節がやってきました。9月から12月にかけて、毎週少しずつ秋冬コレクションの入荷が始まります。第1弾の入荷予定は定番のバゲットトートの定番色に加えベージュ/グリーンやチャコール/グレーの新色や、すでに注目されている新型のブランチトート。その後は、ボアやウール、レザーなど秋冬に似合う素材使いのアイテムが続いていきます。今回はそんな新しいアイテムとも直接触れ合えるショップについてのお話です。テンベアの直営店は2店舗、東京と京都に路面店があります。実店舗に足を運ぶ醍醐味は、手に取って選べる、肩に掛けて試せること。あらゆるシリーズの実物と顔を突き合わせながら迷うのも楽しい時間です。BASIC、PRINT、ペンキ、LOGO、CANVAS#11、DYE、LEATHER、WINTER(seasonal)、SMALL THINGS、UNIFORM、CAPなど、12のシリーズがショップではほぼフルラインナップ揃っています。今の注目で言えば、マーケットトートやフラットハンドルトート、スリッパなどの新アイテムにも出合えます。色の染まり方などに個体差があるDYEシリーズや、プリントシリーズの絵柄の出方を選びたい、という欲求も時には満たしてくれるでしょう。また、バゲットトートやインディゴなどの洗濯方法など、長く愛用するために欠かせないお手入れ方法を聞けるのも魅力の一つかもしれません。 
 2012年、1号店は東京・千駄ヶ谷エリアにオープンしました。原宿駅から徒歩6、7分のアクセス。店内はランドスケープさんが手掛けた木を基調としたシンプルな内装に、木工作家コウチカズノリ氏の什器が並んでいます。他にもSTUDIO PREPAさん、高橋漠さんのオブジェ、carina seth anderssonさんの花器、山野アンダーソン陽子さんの水差しなどの作家さんの作品も。無機質ながらもどこか温かみを感じられる、テンベアのバッグと同じ世界観を演出してくれています。そんな東京店に続いて、2018年にオープンしたのが京都店。京都御所の南側エリアに位置する夷川通り沿いにお店はあります。このエリアは昔から家具通りとして知られ、今では珈琲店やガレット、ドーナッツ屋さんなどが軒を並べる楽しいストリートになっています。その一角にある築83年の京民家で代々家具屋を営んでいた場所を引き継ぎ、風情のある外観をはじめ、天井の鉄骨の柱や砂壁など元々の京民家の魅力を最大限活かしたお店作りにこだわりました。古き良き和と融合した落ち着いた空間は、東京店とはまた違う京都らしい情緒を感じられます。

京都店では、不定期でさまざまなイベントを開催していることにも注目です。ちょうど1年前には、鹿児島のレザーブランドと「RHYTHMOS展」を企画。手仕事で製作するレザーアイテムの魅力を伝えるべく、キーストラップを作るワークショップも同時に開催しました。今後は、ミラノとニューヨークを拠点に活動するアートジュエリーデザイナーを迎え「Monica Castiglioni展」(2020.11.20-29)を開催予定です。そんなイベントの他にも、今月の19日から22日までの4日間、京都店限定で初めてのサンプルセールを開催することに。ほぼ1点もの、数百点にわたるサンプル品が放出されます。詳細は近日中にインスタグラムにてお知らせとなるので、要チェックです。お気に入りのアイテム探し、空間を楽しむ時間、さまざまなイベント開催など、わざわざ足を運ぶだけの魅力がショップにはありそうです。お近くにお越しの際はぜひ。

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Photo & Text : Chieko Koga(MOKA STORE)