TEMBEA

LEATHER

「TEMBEA的レザー」

テンベアといえばキャンバスのバッグ。丈夫で気負いなく持てる普段使いにぴったりな存在。シンプルなデザインはどんな世代にも愛用されています。そんなテンベアが手掛けるレザーバッグは「らしさ」を大切に作られています。キャンバスのバッグを使う人がレザーのバッグを今まで使ったことがなくても違和感なく持てると思えるものであるということ。裏地を付けたり、芯を入れる作りではなく、1枚仕立てでできるだけキャンバスと同じ作りにしていること。硬さやしなやかさといったキャンバスと似たような素材感のレザーを使うようにしているということ。など、テンベアの定番バッグと同様の感覚で使ってもらえるバッグになるよう、レザーの素材選びからテンベアらしさへのこだわりは始まります。バッグの型は、異素材の広がりや可能性を感じるバゲットトートとデリバリートートを起用。この2つの型に似合うレザーを探し、出合ったのがシュリンクレザー(画像・下)です。シュリンクレザーとはヌメ革の中でも「コンビヌメ」といって、軽量に仕上げる手法で作られたもの。コンビヌメは、2つのなめし「タンニンなめし・クロムなめし」を掛け合わせてできた革のことです。柔らかく、さらに自然の風合いを損なわず経年変化もゆっくり楽しめる革です。タンニンなめしは、長時間タンニンに漬けこむため目が詰まって硬くなり、程よい重量感が出るという特長を持っています。自然の風合いがありながら、型崩れしにくいのも魅力です。一方、クロムなめしは短時間化学薬品に漬けるため特有の柔らかい仕上がりに。ただしタンニンが入っていないので経年変化はなく、革の風合いの変化はありません。コンビヌメはそんな二つの特徴を掛け合わせた、言わば良いとこ取りのレザー。柔らかいのに型崩れしにくく、凸凹のシボが入っているので傷が目立ちにくく汚れも付きにくい。さらに使う内に深みのある革の風合いが楽しめます。

そんなシュリンクレザーとともに展開しているもう一つのレザーがワックスベロア(画像・上)。こちらは床ベロアと言って銀面(表面)のない革にワックスをアイロンで染み込ませたものになります。表面の滑らかさとハリが生まれることが特長です。スウェードにワックスをかけることで毛が寝る状態になっているのが、使っていく内にやがて毛が起き上がり、経年変化を楽しめるようになります。ワックスをかけているので、通常の革よりも汚れはつきにくいというのもいいところです。

シュリンクレザーとワックスベロアのレザーバッグのシリーズ。実際、このバッグを手に持った多くの方の第一声が「わ、軽い!」という声。見た目の重厚な印象を裏切って、レザーバッグとしては意外なこの軽さは、日常使いをするにあたっては地味ながらも実はうれしいチャームポイントです。テンベアらしさにこだわった素材使いによって、丈夫さと使い心地の良さが魅力の飽きのこないシンプルなレザーバッグが実現しました。

Photo,Edit & Text:Chieko Koga(MOKA STORE)

BAGUETTE TOTE
DELIVERY TOTE XS,S,M

COLOR
SHRINK LEATHER / BLACK
WAX VELOR / BLACK , BEIGE

※ ご使用の際の注意点です。アルコールスプレーなどがかかりますと、革が変色したり剥げてしまう恐れがあります。その際は修理が出来ませんのでアルコールなどに触れる際の取り扱いにはご注意くださいますようお願い致します。