TEMBEA

MARCO BAG LARGE

「マルコの新作」

例えば床に置いても自立する。丈夫でしっかりとした6号の帆布を使ったバッグがテンベアの定番スタイルです。使う内に柔らかさが出て、だんだんと身体に馴染んでくるという育て甲斐のあるバッグでもあります。でも実は最初から帆布も革も柔らかくて、軽くて使い心地がいいものの方が理想…という場合も。そんな帆布の硬さが苦手な人にも使ってもらいたいニューフェイスがロゴシリーズから登場しました。トピックスは今年で10年を迎える人気のロゴシリーズから展開していたマルコバッグが生地、デザインなどを大きくリニューアルし「マルコバッグラージ」として今回デビューしたことです。たっぷり荷物が入るサイズ感はまさに新作、これまでになかった形です。生地も今までの丈夫かつ硬めの6号キャンバスから、軽くて柔らかめの11号キャンバスに変更されました。11号キャンバスは、シャトル織機で織られているので打ち込みが強く、柔らかめとはいえ生地に張り感があるのが特長。その特長を活かして内側の両面にバッグに沿った形で仕切りと言えそうなくらいの大きめのポケットが付いているのも魅力です。そしてヌメ革のハンドルも一枚革を裁断し端を折り返してテープ状にした平たいハンドルに。こちらも従来のハンドルと比べると見た目も触り心地も一変したことが分かります。艶があり、薄く漉いているので柔らかくしなやかな仕上げになっています。ずっと触っていたくなるくらいのとても感触の良い革。経年変化により飴色に変わるので、触って革を育てるのもいいかもしれません。
 「マルコバッグラージ」はこれまでのマルコバッグとは違って斜め掛けではなく、肩掛けできる長さのハンドルになっています。革紐の通す位置を変えることで長さの調整ができる仕立てになっている、という点も気が利いています。さらにレザーハンドルは革紐を外すとバッグ本体から取り外しができるのでバッグ本体が汚れてしまっても、洗濯することができるのは長く愛用する上でうれしいポイントでもあります。そして大きなリニューアルはもう一つ。バッグ全体の印象を大きく変えるロゴのデザインが変わったこと。今までよりもロゴのサイズが小さめになり、他のロゴシリーズと比べるとロゴが主張しすぎず洗練された上品な印象があります。誕生当初からマイナーチェンジはあったものの、イメージがそこまで変わらない感じだったロゴシリーズの新たな一歩ともいえる今回のリニューアル。厚めの生地や革で作られたテンベアの定番的スタイルやポップな印象のロゴマークとはまた違う、ちょっとエレガントなイメージを持つ新しいスタイル。このバッグがきっかけで、ロゴシリーズの11号バージョンが増えていくかも? と今後の展開がますます楽しみになりそうです。

MARCO BAG LARGE
COLOR:NATURAL,GREY,CHARCOAL

Edit&Text:Chieko Koga(MOKA STORE)