DYEING(INDIGO)
「藍の世界」
服と擦れるだけで色移りする? 雨の日なら余計に気になる。インディゴのアイテムを使う時にちょっと気になる、あるある。2010年から扱っているテンベアのインディゴシリーズは、そんな心配事とは程遠いと言えます。こんなにきれいな藍染で色移りしにくいなんて、ちょっとありそうでなかった話です。なぜ色移りしにくいのか? それは染めの工程の中に理由がありました。何度も洗いをかけて色止めをする、という手間暇かけた作業が施されているからです。そんな洗いをかけていることで、帆布の硬さが取れ生地が柔らかくなり、洗い晒しの風合いがあるのもいいところ。一目では知り得ない、使ってみて初めて知る地味でありながらもすばらしい快適さがこのバッグにはあります。それとともに、パッと目を引く魅力もあります。この発色の美しさです。生地に厚みがあり、丈夫さを特長とする6号キャンバスをムラなく染めることは実は難しいこと。均一に染まったこの仕上がりは、いわゆる藍染のイメージとは異なるモダンさがあって、クリアな藍の世界を見せてくれているようです。そんな藍染を手掛けているのが、物作り、染めにこだわりの姿勢を持つ職人の方。テンベアが理想とする藍染を叶えてくれる唯一無二の存在だそうです。快適に、そしてかっこよく美しいインディゴバッグは、こだわりと技と手間暇を掛けて生まれているもの。改めてインディゴバッグと向き合いじっと見つめてみると、当たり前ではない美しさがあることを感じ得ることができます。深い色味のダークと、クリアな質感のライトインディゴ。どちらも同じインディゴでありながら、印象はまったく違う。これもまた藍染の奥深さ、魅力だと思います。
そんな藍染シリーズの中で今シーズンからの初展開、インディゴのタイダイが登場します。タイダイとは“絞り染”のことで、仕上がった際の個体差があります。最初に製品の大きさに応じてそれぞれ絞っていくため、絞ってしまうと最後に解くまでどんな仕上がりかを確認出来ない。そこが難しいところであり、面白いところなのだそう。そして、コントラストがありながらもブルーにそれぞれ重ね染められたグラデーションがある仕上がりに。均一に染められた藍染とはまた違った藍の魅力が表現されています。そんなタイダイを取り入れたアイテムは4型。バッグは3ハンドルトートと巾着、小物ではGUNSOKUとネームハットに起用しています。染め方の違いやアイテムの形、そして色選び。どれも魅力で、どれにするか悩んでしまいそうです。
COLOR:DK-INDIGO,LT-INDIGO
BAGUETTE TOTE/DK-INDIGO
BAGUETTE TOTE/LT-INDIGO
BRANCH TOTE/DK-INDIGO
BRANCH TOTE/LT-INDIGO
COLOR:TIE-DYE
3HANDLE TOTE
巾着
GUNSOKU
NAME HAT
EDIT&TEXT:Chieko Koga(MOKA STORE)