TEMBEA

白樺かごバッグ

「かごを買う時」

かご、好きですか? 好きだという人はきっと「大好き!」と答えるでしょう。“かご好き”という人種は何個かごを持っていても、違う素材、形のものに出合えばまた欲しくなる中毒性があります。という自分がその一人。日本の伝統工芸でもある竹細工やあけび、フランスの柳、籐やラフィア、麦……、素材だけでも色々とありますから。中でもその洗練された見た目、使う内にどんどん味のある色へと変化していく様など惹かれ続けて早何十年、というかごが白樺の木の皮から作られているもの。初めて見た時には圧倒的なその美しさとかっこよさに息を呑んだほど。初めての白樺かごはインテリアの収納道具として活用しました。生活感の出る雑多なものを丸ごと収めると、あっという間に片付き、置いているだけですてきになる魔法がかかります。かごって暮らしの中でなんて優秀な道具だろうと見とれてしまうほど。もともと物を入れて運ぶための道具なのだから、機能性に優れていることは当然なのでしょうが、バッグとしてかごを使う時、これほど物を出し入れしやすいものはないかもしれないと感じることも。フタがなくて型も決まっているのでパッと見てサッと取り出せる、そしてまた元の場所へ仕舞える。かごを使っていて中身がぐちゃぐちゃになるということはまずありません。整理整頓を自動的にさせてくれる、そんな収納上手なところも好きです。巾着やポーチを使って仕分けしているという人も多いはず。あのきちんとした感じがまた気分もいいのです。  

 昨年の春以来、1年ぶりにかごバッグが再入荷します。吉祥寺の『CINQ』で取り扱っている白樺のかごバッグをテンベアが別注したものです。通常ハンドルのリネンテープ部分を11号キャンバスで作ってもらった特別仕様。この白樺のかごバッグ、エストニアの職人さんが一つずつ手作りしているものだそうです。材料はエストニア産の高品質な白樺材を使用。最終工程で職人さんが一つひとつ丁寧にヤスリがけをしているので、経木のささくれが少なく、大事な収納物を傷めにくい作りになっています。使う上でこれは結構大切なポイント。さらに経木が2重になっていて、ハンドルが底までぐるりと回してあるので、少し重いものを入れても平気です。サイズはONE、SMALL、LARGEの3サイズ。かごバッグとしては珍しい縦長タイプのONEは、テンベア別注モデルで昨年に続いて2回目の登場。テンベアのアイコンバッグであるバゲットトートをイメージしたワンショルダー型で、肩に掛けるタイプになっています。SMALLは普段使いにちょうどいい、一番人気のサイズ。LARGEは荷物多めの時におすすめです。

 以前、ミドルのおじさんがかごを持っているところを目にしました。おじさんがカゴを持っている、これが意外以上になんともすてきでした。おばあちゃんが持っている姿なんて、胸がキュンキュンします。こどもが持っているのも同じくらいのキュンがあります。かごはみんなにフィットします。この使って便利な入れ物は、もともと暮らしに寄り添い、人に馴染む、使い心地、使い勝手のよさを持ち合わせています。そしてもれなく、おしゃれです。とはいえ「かごは可愛いすぎて、なんか持てないなぁ」と思ってきた人。ナチュラル系でもなく、ちょっと個性的でどこか男前な雰囲気のこの白樺かごから始めるのがいいかもです。お出掛けに、インテリア収納に、その両方でも! すてきなかごに出合った時はやはり買い、です。

【発売日】
オンライン:5/14(金) 20:00-
店舗:5/15(土) 11:00-

白樺かごバッグ ONE
白樺かごバッグ SMALL
白樺かごバッグ LARGE

EDIT&TEXT:Chieko Koga(MOKA STORE)