TEMBEA

SWELL

「コラボレーション」

「テンベア」が不定期で展開しているイラストレーターやアーティストとのコラボレーションシリーズの新作を紹介します。このSWELLは2017年から始まったシリーズの第2弾。“紙と紙にまつわるプロダクト”をテーマにしたアイテムを取り扱う雑貨屋「パピエラボ」とモノクロドローイングを軸に国内外で活躍するイラストレーター「ノリタケ」との3者コラボです。本来は“うねり”という意味のSWELL。ここでのコンセプトとしては、抽象的に描かれた線をモチーフにしていること。それぞれの線が持つ気持ちのいい抑揚や流れであったり、それぞれの線の状態の「良い」を見つけて仕上げた、自由で感覚的なデザインとなっています。線を描くのは「ノリタケ」、その様々な線をデザインするのは「パピエラボ」、そしてバッグに仕上げたのが「テンベア」。ここに描かれデザインされた線はどれも、特に意味はなくてもバッグとなった時に「なんか好き」という感覚で選びたくなるようなデザイン性を持ち合わせているように思います。そんなイラストをあしらうアイテムはどんなものが似合うだろう。選んだアイテムの展開は、バゲットトート、トートバッグ、エプロンバッグ、軍手、ハットの5型です。

それらのアイテムの制作に至るまでのイメージはこんな感じ。ホームセンターに大量に陳列されているような、日々ガシガシと使い込むワーク系の作業用的な存在感。時にはハットを被り、エプロンを着け、軍手をして庭仕事などをしている……そんな日常の姿。トータルコーディネート出来てしまう展開であることも、いつもと違ってちょっと面白いところです。中でも注目してもらいたいのが、エプロンバッグ。エプロンのようなバッグ? ではなく、エプロンとしてもバッグとしても使えるアイテムです。斜め掛けバッグとして、巾着型バッグとして、そしてエプロンとして使えます。1940年代のアメリカのワークブランドが作っていたという時代もあるそうです。場面によって使い分け出来る“道具としてのバッグ”は、まさにTEMBEAのコンセプトそのものを表したような存在だと言えます。

SWELL

Photo & Text : Chieko Koga(MOKA STORE)