TEMBEA

GAMA BAG MEDIUM

「丁寧に、心地よく」

昔から人気を集めている、がま口。ルーツを探ると、がま口は日本ではなくフランスから伝わったものだそうです。日本には明治時代にある商人によって持ち込まれたとか。巾着袋が主流の時代に、財布やバッグをきちんと閉められるがま口は瞬く間に人気ものになったそうです。口金の留め具をパチンと閉めると、ちゃんと閉まった感がありますから、それは昔も今も同じ感覚なのでしょう。

感覚といえば、最近話題のASMRにこのパチンという快音も当てはまります。ASMRとは人が聴覚や視覚への刺激によって感じる、心地いい、脳がぞわぞわするなどの反応、感覚のことらしいです。誰もがひとつは自分だけの快感だと思う音だったり、感触だったりが日常生活にあるもの。心地いい音、心地いい感覚、まさにそれがこの留め具にあります。使い始めは少し硬いのですが、使う内に絶妙な柔らかさ、滑らかさへと変化していくのも楽しみのうち。

そんな口金のことですが、今では職人さんが減少しつつある中、日本製にこだわって東京・墨田区の職人さんにお願いして作ってもらっています。理由はごくシンプル。留め具を閉めた時に、きちんと、パチンと閉まるからです。地味だけれど重要なこと。当たり前のことへのクオリティを大切に。

がま口のシリーズは、ポシェット代わりに使えるショルダー付きの大きめサイズと、バッグに入れるタイプの2サイズで展開しています。柔らかいレザーで、使い心地の良さも意識しました。色はブラックとシルバーがショップでの取り扱いになります。

最後にちょっとうれしい小話を。がま口の名前の由来といえば“ガマガエル”。想像に容易く口を開けた姿が似ていることからだそうです。そんなカエルに因んで“使ったお金が返る”、がま口の財布は金運において縁起が良いとされているそうですよ。

GAMA BAG MEDIUM

photo & text : Chieko Koga(MOKA STORE)