テンベアのブランドコンセプトである“道具としてのバッグ”のひとつ、ペインタートート。ペンキ屋さんが使っているトートバッグという架空の設定の元、使い込まれた道具ならではのかっこよさを具現化してみたいという思いから始まりました。ペンキで汚れたトートバッグをイメージしながら、使っていく内にごく自然とそうなった“モノ”の無造作なかっこよさを表現しています。このペンキを散らしたような模様。最初は実際に一つひとつ、トートバッグにペンキを散らしてみたい! と考えたもののさすがに現実的ではないので、帆布にペンキを散らしたものをデータ化し、シルクスクリーン印刷の版を作成することに。そして、キャンバスにプリントをしたのがこのペインタートートの成り立ちになります。　　
　ペインタートート自体は、５０年代のアメリカのツールバッグをモチーフに、比較的忠実に再現したものです。ステッチは糸の中で一番太い０番糸を使用。綿糸だと強度がないので、綿糸に見える短繊維のスパン糸（ポリエステル糸）を使用しています。ペインタートートを作った当初のペンキ柄は、イエローやオリーブ、ピンクなどのカラフルな色を組み合わせたアイテムでした。そして2019年にペンキ色から一変し、箔を使った今のデザインに。これまでのシルクスクリーンプリントとは異なる手法を用いる箔プリントは、箔シートを熱圧着で転写して仕上げるのがその特徴。その方法でしか出せない美しい光沢感、高級感などが最大の魅力になります。シルバー色のプリントではなく箔を起用したことによって、シックかつモードなかっこよさを持つ、大人のためのペンキ柄となっています。そんなペインタートートの新色はグレー。型はワンハンドルの縦長タイプと、手持ちハンドルのペインタートート・スモールの２型。シンプルなコーディネイトのアクセントとして映える、そんなところも人気のようです。